最近では非常にウケのいいストーリーな気がする
以下ネタバレ注意
元々アメイジンググレイスが好きだったし、しらたま先生も好きだったのでこの値段ならと手に取った作品
ただこれに関しては本当に何も情報がなく良かったと感じた
というのも近年こうした驚きを楽しむ作品というのはどうやってもある程度驚きがあるということを知らされた上でその作品に触れることになる
最も近年で有名な例でいうとがっこうぐらしなどがそれにあたる
あれなんかは第一話のインパクトで人気になったイメージだ
そんな中、ここまで何転もさせる作品のにも関わらず、何も情報がないというのはすごく懐かしい感じである
昔子供の頃やったゲームなどは何も知らないところからストーリーを楽しむ
今はむしろストーリーがよいと言われている名作ばかりを手に取り楽しむせいでこの衝撃がどうしても薄かった
そんな中でのこの作品だ
名作ということを理解した上で購入はしているが、話がいいということよりも転換の場面における衝撃がすごかった
大きな転換は何点かあげられる
まずはおそらく想定できるであろうバジリスクの話
あれが最終もしくは途中でのボスなどに分類されるかと思っていたが、途中どころではなく、学園生活を楽しむという段階もなく始まる
とはいえこうした作品でキャラに能力がある場合、学園ではなくバトルに転向してしまうのもよくあることなので問題はなかったが
次に吸血鬼であること
これについては衝撃であった
もちろんアメグレをやっているため、ある程度何かしらのことをやってくるのは理解していたが、まさかそもそもそういった関係であるとは思わなかった
かなりの伏線が混ぜられていたため、これについては予測できる範疇であっただろうけども
とはいえあの吸血のイラストは本当に衝撃であった
最後は偽EDだ
メインヒロインがそういった形でなくなるのもままあることなので理解して終わったが、あの演出には非常に驚いた
しかしこの作品のやりすぎだなと感じた点としてその後はちょっとギャグじゃねと
そこのせいでちょっと評価がなんとも言えぬ物になってしまったが
とはいえあの衝撃はなかなかであった
こうした衝撃は大きいものはこれくらいになるが、いくつも存在している
このライターはこういった伏線での話を好む傾向にあり、近年は伏線を非常にもてはやされている印象であるため、世に受ける印象を受けたのだがまぁ実際のところはわからん
さてストーリー自体の感想としては意志と意志のぶつかり合いをメインテーマとしつつも近年でよくある差別意識というよりも弱者と強者、ある意味では白人黒人というよりも国同士のあり方に対する問題であると思う
強き国、ここでは吸血鬼が弱者であるその他大勢にどのように接していくか
こうして書くとどちらかというともっと根底の障害者などに対する差別である気がする
まぁこのあたりの問題は非常に難しく、あまり断言はできないが
この作品の感想をいくつか目にしている中で日常パートが削られているという点が賛否両論な点としてあげられていた
正直言って冗長なシーンであったりする事が多いが、この作品では恋愛という要素すらも希薄にして、いわば冒険の話を書いている
とはいえでもそれぞれのキャラクターのバックグラウンドに近い話をいくつか書いており、それが全体に散らばっているため、非常に面白くはあるが、入り込めないという意見もまた事実
自身が好んでいるキャラがルビイであり、どちらかといえば入り込むまでに時間がかかってしまう立場であったため、そこまで違和感がなかったが、それでも後半に全く要素がないに等しいのは驚きであった
しかしながら僕自身はこのことがどのキャラも引き出しながら狭く深く見れたという点で正直良かった