これは素晴らしかった
宗介の成長という観点に重きを置き、それに伴う話がほとんどであった
まずこの話の悩みとしておおきいものは二つ
アーバレストとかなめに対しての感情
アーバレストに関していえばかなめに対する感情というところにも直結してくるけども彼自身の悩みの一つがラムダドライブに対する不信感などもあるため、これら二つが主であると感じた。
第一話に関してはほとんど戦いの話であったが、これに関していえばこれまでのミスリルに対してより強力な敵対勢力がいるという話だけなので
第二話ではラムダドライブに関する話と学校での盗撮疑惑の話だが、まず前者はこの作品におけるインフレが進んだことを示すことであり、後者はある意味で一期までの宗助に頼っていることを示す話である
これ以上は少しめんどくさくなってしまったが、お互いに依存していることを認識する話やミスリルにただの人形になっていることを心配されるところから今後の人生ということを考えさせられることとなり、そこからかなめについてよりしっかりと考え始める宗介。
しかしそんなところから突然引きはがされることとなり、それによりより深く自分というものや作戦に対する考えが深まっていく中、様々な人から提示される道
中尉からのそのままでは中途半端といったことやガウルンからの昔の殺し屋としての純粋な心、売女からのもはや逃げてしまった方がいいという道、マオからの戦士として生きるのであればの割り切りをみせるかどうか
様々な人間からいろんな道を提示され、いろんな考え方を提示される中、最終話できっちりと自分の言葉として自分の生きたい生き方を示せたという話は非常にきれいであったと感じる
確固たる意志を持ち、自分の道を示したことはおそらく作中ではいくつかあるが、ここまで強く自分を持ち始めたことは当初から考えればすごく成長したことが感じられた。
また彼自身のこれまでの生き方の肯定というのも行ってくれており、テッサの信じるべきといったことや少佐のでは好きにやれという言葉がそのすべてを示していると思う
これはある意味で従順である中にも彼を見ていたことの印であるのかなと感じた
その見ていた印というのは明確には示されていないが、少佐などはふもっふ等でも彼に対する信頼や生き方をみているのだなと感じるシーンが見られた
ラムダドライブに関することはそれらを解決したら解決しちゃったし、結局不安定な兵器という位置づけは変わらないようだが、自身が守るものを見定めたという点において解決したと考えるとあんま違ったかもしれない
総評として彼自身の成長物語として見ると僕は一期よりもかなり完成度の高い作品であると感じる
明確にストーリーとして伝えたい葛藤などが見えており、それに対する流れやアンサーが見られたからだ
追記
テッサちゃんがまじで当て馬すぎて悲しみを覚える
中尉が着任したときの宗介との会話などはなぜ私を見てくれないのかというかなり個人的な意見であり、そこからのアンサーに対してかなり表面のところをなぞって喜んでいた
まぁその意見の中には隊員も見てほしいというのもあったが
彼女自身がスタートラインが遅れているというのを自覚しており、宗介相手のためこれはかなり進歩と言えるかもしれないが
でも喜んでてかわいかった